イベント・活動

4月28日 第18回「快適睡眠セミナー」を開催

【開催日】2009年4月28日(火)

【会場】女性と仕事の未来館

【演題】「睡眠時無呼吸症候群(SAS)とメタボ」

【講師】太田西ノ内病院総合睡眠医療センター長 金子泰之先生

<内容>

 

1.主な死因別死亡率(平成14年度)        
  悪性新生物 31%、心疾患 15.5%、脳血管疾患 13.2%と所謂脳卒中で29%
2.メタボは平成20年4月から特定健康検査・特定保健指導が開始された。  
3.SASと高血圧との関係          
4.マウス実験段階だが、高カロリー+間欠的酸素で動脈硬化となる「脂質影響」のデータを開示。
5.皮下脂肪の変化はないが内臓脂肪が多くなったという京大のデータを開示
6.SASはBMIとの関連性が指摘されるがそればかりでは無く、顔型が大きく影響している。但し体重減ると
  SAS指標は少なくなるというデータはある。      
7.CPAP治療による効果          
 ①睡眠効率が上がり日中の眠気がなくなる。      
 ②結果として交通事故、失職減少、離婚率低下に結びつく。    
 ③心血管疾患の死亡率、発生率が健常者並みになってくるデータあり。  
8.CPAPも小型化、軽量化等かなり改良されてきている。携帯も可タイプもある
9.CPAPの国産メーカーとして「小池メディカル」あるが未だ使用者は少ない。
               
質疑応答の中からのトピックス          
               
1.睡眠薬は筋弛緩作用があり、SASを悪化させる可能性があるので服用は避けた方が良い。
2.以前は頭が締め付けられる程の痛みや眠気があったり、よく寝汗をかいたが、CPAPを付けて始めて
  寝覚めの良さを得、継続使用している。      
3.治療してくれる病院の雰囲気や良く指導してくれる先生に出会える事が大切。SASネットに感謝している。
4.白内障、バセドー病、CFS(慢性疲労症候群)とSASとの関連性の質問があったが直接的な関係は
  ないとの事。            
5.SAS患者の中には通院するのが負担なのでCPAPの買取り(30万円位)希望があるがとの質問に対し、
  メーカーによっては売却はする。しかし買取りしても定期的な治療が必要で、今日では保険適用となっており
  通院が望ましいとのアドバイスだった。        
6.74歳男性。睡眠時間が3-4時間となっている。昼間眠くならないかとの質問に対し「眠くなる」
  → 一度SAS診断を!          
7.3名に病院紹介をした。          

8.入会3名