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更年期障害の悩み、もしかしてSASかも

更年期障害の悩み、もしかしてSASかも

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は男性に多くて、女性は少なく、日本での有病率は男性3.3%、女性0.5%で男性は女性の6.6倍という報告があります(一般住民910名を対象にした疫学調査、出典:循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン1058ページ)。しかし女性の有病率は閉経後に急増し、男性に近いとされています。

 

SASには、大きないびきと頻繁に起きる呼吸停止という特異な症状があります。一緒に寝ている人はこの症状に気づくものの、本人は眠っているので気づくことが出来ません。このため、未診断の患者が85%以上いる(出典:同上)と言われています。

 

閉経期に増加する病気には、SAS以外に更年期障害があります。そしてSASと更年期障害の自覚症状(自分で気づくことが出来る症状)が似ています。このためSASになっても更年期障害だと勘違いすることが多いので、注意が必要です。

 

更年期障害の治療を受けても改善しない場合は、SASかも知れません。SASかどうかは、呼吸器内科、耳鼻咽喉科や、睡眠呼吸障害センターで診て貰えます。診断・治療を行っている病院は、SASネットのホームページの「医療機関のご案内ページ https://sas-j.org/hospital/ 」をご覧ください。このページの下段の「無呼吸なおそう.com」のバナーをクリックすると、さらに多くの医療施設をご覧になれます。

特に一緒に寝ている人や旅行時に大きないびきを指摘されたときは、頻繁に呼吸停止があるかどうか確かめてもらい、症状があれば受診をお勧めします。

 

NHK総合2020年9月3日午後5時放送の「ニュース シブ5時」(略称:シブ5時、夕方5時の渋谷から全国にお届けするニュース番組)で更年期障害とSASについて取り上げました。

 

それによると、

SASと更年期障害の症状の共通点として以下を挙げていました。

・抑うつ症状

・動悸・息切れ

・眠りの質が悪い

・イライラする

・頭痛

・疲れやすい

・顔のほてり

これらは、女性ホルモン量の低下が原因