イベント・活動

5月23日 患者の声協議会に参加 「患者の声を医療政策に」

日時:2009年5月23日(土)10:00~12:00

場所:全社連研修センター(品川)会議室

内容:

患者の声を医療政策に反映させるあり方協議会(患者の声・ 協議会)が2008年7月設立され、通年テーマ「医療基本法の制定」
で過去3回勉強会が開催されており今回は第4回。プログラムとパネルディスカッションの要点を記す。
第1回:2008年9月13日
第2回:2008年11月22日
第3回:2009年2月14日
 
本日第4回のプログラム
1.主催者挨拶;長谷川美枝子代表世話人(日本リュウマチ友の会代表)
2.患者の声・協議会の活動経緯と正会員の声:海辺陽子世話人(癌と共に生きる会副会長)
3.パネルディスカッション
自由民主党 衆議院議員 加藤勝信
公明党    衆議院議員 高木美智代
民主党    参議院議員 鈴木 寛
日本共産党 参議院議員 小池 晃
社民党    参議院議員 福島みずほ(欠席)
(コーディネーター 埴岡健一世話人)
4.質疑応答
5.閉会挨拶;山田惟忠副代表世話人(日本アレルギー患者の会代表)
 
<パネルディスカッションの内容>
1.医療基本法制定への基本的な考え方
加藤:自民党医療委員会のメンバー、医療のあるべき姿を基本法に盛り込む事、自民内で注力していきたい。
高木:当事者主体の中核軸がようやく出来上がった(後期高齢者制度は当事者不在の政策作りであった)
   ①当事者中心の仕組み作り②医療改革の仕組み作り③財源2200億円の削減を!
鈴木:認識が深まってきている。情報のシェアーとコラボを!
小池:医療法、医師法は所謂「士(サムライ)法」。2006年ガン対策基本法成立には患者(故山本議員)が入っていた。
  1972年佐藤内閣の時医療基本法が閣議決定されていたが患者組織の代表が参画していないという理由で廃案となったが、
  よく出来ている法案であり、今後も国民的議論をしていく必要がある。
結論:パッチワークでない基本法制定を!と埴岡世話人は括った。
2.会員94の意見からの4つの骨子について
加藤:4の医療政策決定過程への国民(患者、家族、患者支援者)の参加が大事であり、夫々の立場をバランスよく!
高木:13条、25条を理念に。国民皆保険の維持。社会的弱者へ公助、自助を。診療報酬もEBM(根拠に基づいた医療)を。
  不妊治療のように患者の声が出てこないといけない、患者自身ももっと成熟せよ。公明党マニュフェストへ入れる努力をする。
鈴木:スポーツ医療基本法が今国会で纏まりつつある。憲法の私人間効力が医療、健康の分野で求め得るか?
  介護、健康全般を盛り込めたら←タイミングが大事
小池:公的医療保険でありながら個人の3割負担は異常と認識。
3.今後の展望と課題
加藤:自民内は医療基本法というイメージが未だ出来ていないのが現状。
鈴木:自民が孤立せぬよう配慮をしつつ、超党派で政策実現をし法案を出していくよう努力していきたい。
  各党のマニュフェストに入れていく事が課題である。医療費のGDP比等数値化が必要。
埴岡:ガン対策基本法は医療基本法を通す「のりしろ」として通したはず。
 
当日の配布資料:
プログラム、登壇者プロフィル、第4回勉強会資料、入会申し込み書
 
参考資料:
患者の声を医療政策に反映させるあり方協議会URL http://www.patients-voice.jp/forum.htm
患者の声を医療政策に反映させるあり方協議会 会則
医療基本法の提案(東大医療政策人材養成講座第4期生「医療基本法プロジェクトチーム」